Microsoft Edgeで文字入力しているとき、スペースキーを押しても変換できず、ただ空白が入るだけになってしまうことはありませんか?
私の環境では、この現象が度々発生していました。
メモ帳やWordではこの問題は発生しません。Edgeで入力する時のみ発生します。
再起動で直ることもありましたが、急ぐ時は、メモ帳に入力して、それをコピーして貼り付けしたりしていました。
やっと、この問題を解決できたので記しておきます。Edgeのバックグラウンド設定を変更することで解決しました。
不具合の症状
Microsoft Edge上で日本語入力しているとき、スペースキーを押しても変換候補が表示されずに、空白が入ります。
メモ帳やWordなど、他のアプリケーションでは問題ありません。正常に入力変換ができます。
Edgeを再起動すると一時的に直ることもありますが、しばらくすると再発します。
Microsoft IMEが原因かと思いましたが、そうではありませんでした。
新しい日本語IMEでも旧バージョンのIMEでも、症状は変わりませんでした。
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日本語IMEで不具合があれば以前のバージョンのIMEに切り替えて使用
Windows 10 バージョン2004で、新しい日本語IMEが登場しました。 Windows 11も、既定は新しい日本語IMEです。 新し ...
解説時のMicrosoft Edgeのバージョンは、バージョン 141.0.3537.85 ですが、症状は、この少し前のバージョンから発生していました。
Edgeの設定で解決
Edgeには、閉じてもバックグラウンドで動作し続ける機能があります。
この常駐プロセスが、日本語入力を制御するIMEと競合し、変換ができなくなることがあるようです。
[設定]の表示
Microsoft Edgeの[設定]を表示します。
ウィンドウ右上にある[設定など]をクリックして、メニューから[設定]をクリックします。
[設定など]を表示するショートカットキーは、[Alt]+[F]です。
[システムとパフォーマンス]の[システム]で設定
[システムとパフォーマンス]から[システム]をクリックします。
既定では、すべての設定がオンになっていると思います。
以下の2つの設定をオフにします。
- スタートアップブースト
- Edgeを閉じたときにバックグラウンド拡張機能とアプリの実行を続行する
アドレスバーに以下を入力して、[Enter]キーを押しても、システムの画面を表示できます。
edge://settings/system/manageSystem
[スタートアップブースト]の[詳細情報]をクリックすると、以下のMicrosoftのページが表示されます。
スタートアップ ブーストに関するヘルプを表示する - Microsoft サポート(Microsoft)
スタートアップブーストについては、以下のように記されています。
スタートアップ ブーストとは
Microsoft Edge の起動速度を向上させるために、スタートアップ ブーストと呼ばれる機能を開発しました。スタートアップ ブーストでは、最小限のプロセスでブラウザーがバックグラウンドで実行され続けるので、Microsoft Edge は起動するとより迅速に開始されます。
[Edgeを閉じたときにバックグラウンド拡張機能とアプリの実行を続行する]は、Edgeを閉じた後でも、拡張機能やWebアプリが裏で動く設定です。
これをオフにすると、Edgeを閉じた時点で完全に終了します。
[スタートアップブースト]は、オンのままでも改善する場合もありますが、両方をオフにすることで、起動時の自動常駐と、Edge終了後のバックグラウンド動作を防ぐことができますので、確実に解消できると思います。
実際、この2つをオフにしたところ、スペースキーで変換ができない不具合は解消されました。
同じように困っている方は、ぜひお試しください。