グラフの凡例の順序を変更するにはデータの選択または数式バーで

グラフを作成すると、凡例（はんれい）の順番はデータに基づいて自動的に決められます。

この凡例の順番を変更する方法を紹介します。

［データソースの選択］ダイアログボックスから変更する方法と、系列を選択して数式バーから変更する方法があります。

この記事では、折れ線グラフで解説しますが、他のグラフでも同じです。

折れ線グラフの作成

ここでは折れ線グラフを作成します。

グラフ元になるデータを範囲選択して、［挿入］タブの［グラフ］グループから［折れ線］-［折れ線］をクリックします。

以下のようなグラフが作成されます。

既定では、凡例はグラフの右側に表示されます。

参考グラフのデータ範囲をテーブルに変換すると、新規データを追加しても自動でグラフに反映されます。

テーブルを使用しない方法もあります。

凡例の位置を変更するには

凡例の位置を変更したい場合は、［レイアウト］タブの［ラベル］グループにある［凡例］から選択します。

［データソースの選択］ダイアログボックスから凡例の順番を変更

凡例の順番を入れ替える方法です。

まず、グラフを選択します。

［デザイン］タブの［データ］グループにある［データの選択］をクリックします。

［データソースの選択］ダイアログボックスの［凡例項目（系列）］の中から移動させたい項目を選択して、▲▼ボタンをクリックして移動させます。

ここでは、［江川］を上へ移動します。

下のように凡例の順序を移動させることができます。

参考折れ線グラフに系列名を表示する方法は、以下の記事で解説しています。これも分かりやすいと思います。

系列を選択して数式バーで順番を変更

凡例の順番を変更したい系列を選択して、数式バーで変更することもできます。

凡例の順番を変更したい系列を選択して、数式バーを確認すると、以下のように表示されます。

数式バーには、SERIES関数が表示されています。

この関数の最後の引数が、系列のプロット順になります。

この［2］の数字を［1］に変更します。

以下のように凡例が一番上に表示されるようになります。

SERIES関数について

SERIES（シリーズ）関数は、4つの引数があります。

グラフで系列を選択すると、数式バーにSERISE関数が表示されます。

SERISE（系列名,項目名,数値,順序）

• 系列名---系列名を指定します。グラフの凡例に表示されます。
• 項目名---項目名を指定します。グラフの項目軸に表示されます。
• 数値---データ系列の数値を指定します。
• 順序---データ系列を並べる順番を指定します。

縦棒グラフと積み上げ縦棒グラフの場合

棒グラフの場合も、上記の2つの方法で同じように変更できます。

しかし、棒グラフの場合は、系列の順番も変わってしまいます。

積み上げ縦棒も以下のように系列の順番が変わります。

縦棒グラフなどで凡例のみの順番を変更するには

どうしても縦棒グラフで系列の順番はそのままで、凡例のみの順番を変更したい場合は、凡例を図として貼り付けるといいと思います。

積み上げ縦棒で解説します。

まず、グラフをコピーして、凡例の順番を変更します。

凡例の順番を変えたグラフを選択してコピーして図として貼り付けします。

［ホーム］タブの［クリップボード］グループにある［貼り付け］から［図］として貼り付けします。

貼り付けする時は、1つのセルを選択して行います。

図として貼り付けしたグラフの［凡例］のみをトリミングします。

図として貼り付けしたグラフを選択すると、［図ツール］-［書式］タブが現れますので、［サイズ］グループにある［トリミング］をクリックします。

図として貼り付けたグラフの周りに黒いトリミング用のボタンが現れます。

黒いボタンにマウスを合わせ、ドラッグして凡例の部分のみを囲みます。

大きさが決まったら、再度［トリミング］ボタンをクリックします。

トリミングした凡例の図をグラフの凡例へドラッグして重ねます。

以下のようになります。

参考PrintScreenキーを使って、画面をキャプチャして貼り付けてもいいと思います。

Windows 10以降であれば、Snipping Toolが使いやすくなっています。

表はそのままにしてグラフの要素を降順や昇順に並べ替える方法も解説しています。