マクロアクション［出力］の代替は［書式設定を保持したままエクスポート］

Access2003のマクロアクションには、［出力］があり、これまでよく使っていました。

すべてのデータをExcelへ出力したほうが、何かと便利だからです。

また、マクロを作っておくと、コマンドボタンに登録するのも簡単です。

Access2007にもマクロのアクションに［出力］がありました。

参考以下の記事では、Access2007でExcelへ出力するボタンを作成する方法を解説しています。

Excelへ出力するコマンドボタンの作成

Access2010のマクロアクションに［出力］はない

先日、Access2010でこれまでと同じようにExcelへ出力するマクロを作成しようと、マクロアクションの一覧を一番下まで見たのですが見当たりません。

［マクロツール］の［デザイン］から［表示/非表示］グループの［すべてのアクションを表示］ボタンをオンにしてもマクロアクションの一覧に表示されません。

Access2010でExcelへ出力するマクロアクション

Access2010では、Excelへ出力するマクロアクションは2つあります。

書式設定を保持したままエクスポート

Access2010では、エクスポート操作を保存してマクロを作成したり、マクロアクションで［書式設定を保持したままエクスポート］を選択して出力します。

ワークシートのインポート/エクスポート

もう1つ、Access2010にはマクロの［すべてのアクションを表示］ボタンをクリックすると、［ワークシートのインポート/エクスポート］があります。

Access2003のときの操作と同じように設定することができます。

注意［ワークシートのインポート/エクスポート］はAccess2013以降はありません。

Excel2013以降は［書式設定を保持したままエクスポート］

Excel2013以降も［書式設定を保持したままエクスポート］というコマンドはありますので、こちらを使って設定することができます。

マクロの作成［書式設定を保持したままエクスポート］

マクロアクションの一覧から［書式設定を保持したままエクスポート］を選択すると、Access2003やAccess2007のときのマクロアクション［出力］と同じように設定することができます。

作成済みのテーブルやクエリを指定して設定します。

出力ファイル形式には、以下の9個の種類があります。

• Excel 97-2003 ブック (*.xls)
• Excel バイナリ ブック (*.xlsb)
• Excel ブック (*.xlsx)
• HTML (*.htm; *.html)
• Microsoft Excel 5.0/95 ブック (*.xls)
• PDF 形式 (*.pdf)
• XPS 形式 (*.xps)
• テキスト ファイル (*.txt)
• リッチ テキスト形式 (*.rtf)

参考エクスポート操作を保存して、マクロを作成するときにマクロアクションから［保存済みのインポート/エクスポート操作の実行］を選択して設定することもできます。

マクロの作成［保存済みのインポート/エクスポート操作の実行］

また、テーブル/クエリを基に作成したフォームであれば、埋め込みマクロの［メニューコマンドの実行］からエクスポートを選択して実行することもできます。

以下の記事にまとめています。Excelへ出力するマクロをコマンドボタンへ登録する方法も解説しています。

同じようなマクロアクションを追加する場合は、コピー＆ペーストすると効率的です。

また、マクロアクションは、アクションカタログから追加することもできます。