表の行と列を入れ替えたいと思ったことはありませんか?
Excelでは、簡単に入れ替えることができます。
下のような表があります。1月から12月までの列を行として使いたい場合の方法を解説します。
参考Excel2007、Excel2010以降はは、もっと便利になっています。また、関数を使って行と列を入れ替えることもできます。
この記事の目次
範囲選択してコピー
1月から12月までのセル範囲をドラッグして範囲選択します。
標準ツールバーの[コピー]ボタンをクリックします。
ショートカットキー[Ctrl]+[C]でも構いませんし、右クリックのショートカットメニューから[コピー]を選択しても構いません。
貼り付けしたいセルをクリックして、アクティブにします。
[形式を選択して貼り付け]から[行列を入れ替える]を選択
メニューバーの[編集]から[形式を選択して貼り付け]をクリックします。
参考Excel2007以降は、[形式を選択して貼り付け]のショートカットキー[Ctrl]+[Alt]+[V]が追加されています。WordやExcelでも使用できます。
[行列を入れ替える]を選択
[形式を選択して貼り付け]ダイアログボックスが表示されます。
[行列を入れ替える]にチェックをいれて、[OK]ボタンをクリックします。
縦一列のものが横一列に並べ替えができました。
また、表全体の行列も入れ替えることができます。
表全体を範囲選択して上と同じように操作してみてください。
参考1月から12月までの並びは、オートフィルで入力することもできます。
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オートフィルは元になるセルの■(フィルハンドル)をドラッグして、上下左右の隣り合ったセルにデータを入力します。 文字列や数値のコピーもできま ...
コピー元の表に少し複雑な罫線が設定されている場合は、罫線がバラバラになって残念な結果になります。
[形式を選択して貼り付け]ダイアログボックスで[罫線を除くすべて]を選択して、[行列を入れ替える]を実行したほうが編集はやりやすくなります。
以下の記事内の[行列を入れ替えて貼り付け時も[罫線を除くすべて]を選択して貼り付け]で、解説しています。
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別表に罫線のみを貼り付けた表を作成するには
別表に罫線のみを貼り付けたいと思っても、[貼り付けオプション]にも[形式を選択して貼り付け]ダイアログボックスの中にも[罫線のみ貼り付け]と ...
Excel2010以降の行列の入れ替えは[貼り付けオプション]から
Excel2010では、[ホーム]タブの[クリップボード]グループにある[貼り付け]の下方をクリックした時に表示される[貼り付けオプション]の中にあります。
[貼り付けオプション]の中に[形式を選択して貼り付け]もあります。
ショートカットメニューから選択することもできます。
参考Excel2021とMicrosoft 365のExcelでは、[貼り付けオプション]の[行/列の入れ替え]は以下のようなアイコンです。
画像は、Excel2021です。
貼り付けオプションについては、以下の記事で解説しています。
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貼り付けオプションのアイコンにマウスをポイントすると(合わせると)、ポップヒントにコマンド名が表示されます。 ポイントするだけで、貼り付けし ...
[形成を選択して貼り付け]ダイアログボックスから選択
[形式を選択して貼り付け]ダイアログボックスに[行列を入れ替える]コマンドがあります。
Excel2016以降は、[行/列の入れ替え]になっています。以下の画像は、Excel2019です。
Excel2007でも解説しています。Excel2007には、[貼り付けオプション]はありません。
行列を入れ替えて貼り付けるには「形式を選択して貼り付け」から
参考[形式を選択して貼り付け]の[入力規則]や[空白セルを無視する]も便利な機能です。
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Excelではセルをコピーして貼り付ける場合、[形式を選択して貼り付け]の中の項目を選択して貼り付けることができます。 その中に[空白セルを ...
また、[形式を選択して貼り付け]の[演算]にある[乗算]については、以下の記事で活用例を紹介しています。
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複数のセルの値をまとめて100万倍にするには
Excelで表内のセルの数値を単純にN倍したいと言う場合の簡単な方法です。 ここでは、セル範囲の値をまとめて1000000倍(百万倍)にしま ...
ショートカットキー
[形式を選択して貼り付け]ダイアログボックスを表示するショートカットキーは、[Ctrl]+[Alt]+[V]です。
コピー操作をした後でなければ、表示されません。
TRANSPOSE関数で行列を入れ替え(データの連動もできる)
Excel2003にもあった関数です。ここでは、Excel2010で解説します。
[形式を選択して貼り付け]ダイアログボックスや[貼り付けオプション]から行列を入れ替えて貼り付けることができますが、元のデータはそのままにして、行列を入れ替えた表のデータを連動させたい場合は、[TRANSPOSE関数](トランスポーズ関数)を使用します。
行列入れ替えたいデータを表示したい範囲を選択します。この時、行数と列数を間違えないように気をつけてください。
[=tr]まで入力すると、関数の候補が表示されますで、選択された状態で[Tab]キーを押すと入力できます。
選択した範囲の左上のセルに[=TRANSPOSE(A3:D8)]と入力します。
参照範囲は、元の表の範囲ですね。ドラッグで範囲選択して指定してかまいません。
そして、キーボードから[Ctrl]+[Shift]+[Enter]を押します。
以下のように行列を入れ替えた表になります。
数式バーには、中括弧{}で囲まれた配列数式が入力されます。
元の表のデータを変更すると、行列を入れ替えた表のデータも連動して変更されます。
365と2021のExcelの場合
Microsoft 365のExcelとExcel2021では、[Ctrl]+[Shift]+[Enter]は必要ありません。
スピル機能によって、TRANSPOSE関数を入力してセル範囲を指定するだけで、自動的に配列数式が入力されます。
動的配列数式とスピル配列の動作 - Microsoft サポート(Microsoft)
また、TRANSPOSE関数を入力する前に範囲選択する必要もありません。
以下の画像は、Excel2021です。
行列を入れ替えた表を表示したい左上のセルにTRASPOSE関数を入力します。
上記の状態で[Enter]キーを押すと、完成です。
参考Excel2021とMicrosoft365のExcelでは、九九表もスピル機能で簡単に作成できます。
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