Wordには、隠し文字という機能があるのですが、Excelには隠し文字の機能はありません。
もし、Excelで印刷したくない文字列があるならば、セル内に入力せずにテキストボックスを使用すると、印刷しない設定をすることができます。
下のような表とグラフがあり、グラフの中にテキストボックスを挿入して書き込んでいます。
印刷時に、このテキストボックスのみを印刷しない方法です。
注意テキストボックスは、グラフを選択しない状態で挿入します。
グラフを選択した状態でテキストボックスを挿入すると、グラフと同じ領域に保存されます。
テキストボックスのみを印刷しないということはできなくなります。
グラフを選択した状態でテキストボックスを挿入した場合と、グラフを選択しない状態で挿入した場合の違いは以下の記事で解説しています。
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この記事の目次
図形の書式設定作業ウィンドウの表示
テキストボックスで右クリックして、ショートカットメニューを表示します。
ショートカットメニューの中から、[図形の書式設定]をクリックします。
ウィンドウの右側に[図形の書式設定]作業ウィンドウが表示されます。
[サイズとプロパティ]タブをクリックします。
そして、[プロパティ]をクリックして展開します。
参考右クリックのショートカットメニューを表示するショートカットキーは、[Shift]と[F10]です。
作業ウィンドウの操作については、以下の記事で解説しています。
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プロパティの[オブジェクトを印刷する]をオフに
[プロパティ]の中にある[オブジェクトを印刷する]のチェックボックスをクリックしてオフにします。
これで、テキストボックスは印刷されなくなります。
以下は、ワークシートを印刷プレビューで表示したところです。
参考折れ線グラフの横に系列名を表示する方法については、以下の記事で解説しています。
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[サイズとプロパティ]をクリックしても設定可
テキストボックスを右クリックして、ショートカットメニューから[サイズとプロパティ]をクリックしても同様の設定をすることができます。
この時、テキストボックス内にカーソルが表示されている状態で右クリックしても[サイズとプロパティ]は表示されません。テキストボックスの枠線上で右クリックすると表示されます。
[図形の書式設定]作業ウィンドウの[サイズとプロパティ]タブが表示されるので、ショートカットメニューの[図形の書式設定]をクリックするより、[サイズとプロパティ]をクリックして表示したほうが早いですね。
参考どちらをクリックしても設定できます。
上記は、Excel2016の設定です。Excel2013以降は同じです。
図形やグラフにも[オブジェクトを印刷する]の項目
テキストボックスだけでなく、図形にも同じ設定項目があるので印刷時に外して印刷をしないこともできます。
[グラフエリアの書式設定]にも[オブジェクトを印刷]があります。オフにすると、グラフは印刷されなくなります。
参考マクロやハイパーリンクを図形に設定して、印刷時はマクロボタンを印刷したくない場合なども、よく利用します。
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ハイパーリンクの挿入・編集・削除
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また、フォームコントロールの書式設定にも[オブジェクトを印刷する]の設定項目があります。
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Excelのバージョンによる設定の違い
[オブジェクトを印刷する]の設定ですが、Excelのバージョンによって違いがあるので注意してください。
Excel2003
Excel2003では書式設定ダイアログボックスの[プロパティ]にあります。
画像は、[グラフエリアの書式設定]ですが、テキストボックスであれば[テキストボックスの書式設定]になります。
Excel2007
Excel2007の場合は、テキストボックスで右クリックして、ショートカットメニューから[サイズとプロパティ]をクリックします。
注意[図形の書式設定]をクリックしても設定できませんので注意してください。
Excel2007の[サイズとプロパティ]ダイアログボックスです。
[プロパティ]タブに[オブジェクトを印刷する]の設定項目があります。
参考ウィンドウの左上に丸いキャンディのようなボタンがある場合は、Excel2007です。
Excel2010
Excel2010では、テキストボックスを右クリックして、ショートカットメニューから[図形の書式設定]をクリックします。
[図形の書式設定]ダイアログボックスが表示されます。
[プロパティ]に[オブジェクトを印刷する]の設定項目があります。
参考ショートカットメニューの[サイズとプロパティ]をクリックしても、同じ[図形の書式設定]ダイアログボックスが表示されますので問題ありません。
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