Windows 11とWindows 10では、再起動時に使用していたアプリケーションを自動で復元できる機能があります。
すべてのアプリケーションに適用できるわけではありませんが、設定しておくと作業開始が楽になります。
また、昔からある機能ですが、前回開いていたフォルダーウィンドウを自動的に開くようにする設定もあります。
この記事の目次
再度サインインしたときにアプリを再起動する設定
Windows 10の バージョン 2004以降に追加された機能です。
Windows 設定のアカウントにある[サインインオプション]で設定します。
Windows 11の場合
Windows 11で[設定]ウィンドウを表示します。
ここでの画像は、Windows 11 バージョン 23H2のものです。
スタートメニューに[設定]があれば、それをクリックします。
ショートカットキー[Windows]+[i]を使っても表示できます。
左側のメニューの[アカウント]を選択して、[サインインオプション]をクリックします。
参考スタートの[アカウント]のアイコンをクリックして、[アカウント名]から[Microsoft アカウント]をクリックすると、設定のアカウント画面を表示できます。
ローカルアカウントの場合は、[アカウントの管理]をクリックします。
サインインオプションの[追加の設定]
サインインオプションの[追加の設定]にある[再起動可能なアプリを自動的に保存し、再度サインインしたときに再起動する]をオンにします。
Windows 10の場合
[スタート]から[設定]をクリックします。
ここでの画像は、Windows 10 バージョン 22H2 のものです。
Windows 10もショートカットキー[Windows]+[i]を使って表示できます。
[アカウント]をクリックします。
[アカウント]画面から[サインインオプション]をクリックして、下へスクロールします。
[アプリの再起動]にある[再起動可能なアプリをサインアウト時に自動保存し、サインイン後に再起動する。]をオンにします。
参考Windows 10もスタートのアカウントのアイコンをクリックして、[アカウント設定の変更]をクリックすると、Windows設定の[アカウント]-[ユーザー情報]を表示できます。
再起動して自動表示を確認(自動起動に対応していないアプリもある)
設定後、再起動して使用していたアプリケーションが自動起動するかどうかを確認してみてください。
[電源]から[再起動]をクリックします。
Windows 11で、以下のアプリケーションを開いたまま再起動してみました。
Excel、Word、Microsoft Edge、メモ帳、フォトを起動しています。
再起動すると、フォトのみ表示されませんでした。
ただ、複数のアプリケーションがほぼ再起動前の状態で表示されるのは、かなり便利だと思います。
参考すべてのアプリケーションが自動復元に適用しているわけではありません。
Microsoft製品以外のアプリケーションでも、自動表示されないものもあります。Windows 10も同じです。
スタートアップにアプリを登録して自動起動
自動起動に対応していないアプリケーションでも、[スタートアップ]フォルダーにアプリケーションのショートカットを保存しておけば自動で起動できます。
ただ、再起動前のウィンドウが復元されるわけではなく、登録したアプリケーションやファイルが起動します。
スタートアップフォルダーを表示する方法
タスクバーからエクスプローラーを起動します。
そして、アドレスバーに以下を入力し、[Enter]キーを押します。
shell:startup
自動起動させたいショートカットアイコンを[スタートアップ]フォルダーへドラッグします。
ファイルのショートカットを登録することもできます。
参考Windows 10も同じです。以下の記事で詳しく解説しています。
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Windowsの起動時にアプリを自動起動するにはスタートアップに登録
Windows 10でスタートアップフォルダーにショートカットアイコンを保存して、Windows 10の起動時にアプリを自動的に起動する方法 ...
前回開いていたフォルダーウィンドウを自動的に開く
起動時や再起動時に、エクスプローラーで開いていたフォルダーを自動的に開くこともできます。
これは、かなり古くからある機能ですが、簡単に設定できるのでおすすめです。
Windows 11もWindows 10も[フォルダーオプション]で設定します。
ただ、Windows 11では、フォルダーオプションの[ログオン時に以前のフォルダーウィンドウを表示する]の設定は、うまくいかないケースが多いようです。
Windows 10では、問題なく動作します。
Windows 11の場合
エクスプローラーを起動します。
タスクバーの[エクスプローラー]をクリックします。
エクスプローラーを開くショートカットキーは、[Windows]+[E]です。
エクスプローラーのツールバーにある[もっと見る]から[オプション]をクリックします。
[フォルダーオプション]ダイアログボックスが表示されます。
[表示]タブの[詳細設定]にある[ログオン時に以前のフォルダーウィンドウを表示する]のチェックボックスをオンにして[OK]ボタンをクリックします。
一番下までスクロールすると、見つけやすいと思います。
Windows 10の場合
Windows 10もエクスプローラを開く方法は、同じです。
エクスプローラーを開いたら、[表示]タブの[オプション]をクリックします。
[表示]タブの[詳細設定]にある[ログオン時に以前のフォルダーウィンドウを表示する]のチェックボックスをオンにして[OK]ボタンをクリックします。
参考この設定は、Windows 7にもありました。
フォルダーを自動的に開く設定後の動作を確認(Windows 11は動作しない)
Windows 10では、再起動する前と同じ状態でフォルダーウィンドウが表示されます。
[サインインオプション]で[再起動可能なアプリを自動的に保存し、再度サインインしたときに再起動する]をオンにしていても動作します。
両方オンにしていると、フォルダーウィンドウもアプリケーションも起動します。
以下は、Windows 10の再起動前です。[ピクチャ]と[sample]フォルダーを表示しています。
このまま再起動します。
以下は再起動後です。[ピクチャ]と[sample]フォルダーが表示されます。
しかし、Windows 11では、フォルダーオプションの[ログオン時に以前のフォルダーウィンドウを表示する]の設定は、うまくいかないケースが多いようです。Windows 11のバージョンは、23H2です。
[サインインオプション]で[再起動可能なアプリを自動的に保存し、再度サインインしたときに再起動する]をオフにすると、表示されることもあります。
しかし、状態は不安定です。
Windows 11では、サインインオプションの設定だけなら問題ありません。起動時の[スタートアップ]フォルダーのアプリケーションを起動する設定も問題ありません。
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