区切り位置指定ウィザードを使って、8個の並んだ数字を4個の数字(年)、2個の数字(月)、2個の数字(日)に分割します。
区切り位置指定ウィザードは、1つの列に入っているテキストを複数の列に分割できます。
ウィザードでは、列のデータ形式も指定できます。
参考Excel2013以降であれば、フラッシュフィルを使用することもできます。
フラッシュフィルについては、以下の記事で解説しています。
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フラッシュフィル(文字列の結合や抜き出しをワンクリックで)
フラッシュフィルとは、Excelが入力されたデータから規則性を自動的に認識して実行してくれる機能です。Excel2013の新機能です。 これ ...
区切り位置指定ウィザード
分割したいセル範囲を選択して、[データ]タブの[データツール]グループから[区切り位置]をクリックします。
区切り位置
Excelの1つのセルの内容を複数の列に分割します。
たとえば、氏名の列を姓と名の列に分割できます。
ポップヒントの[Wordでは…]以降の内容は、Excel2013以降は以下に変更されています。
固定の長さで区切ることも、コンマやピリオドなどの記号で区切ることもできます。
[区切り位置指定ウィザード-1/3]が表示されます。
[スペースによって右または左に揃えられた固定長フィールドのデータ]を選択します。
[次へ]のボタンをクリックします。
[区切り位置指定ウィザード-2/3]が表示されます。
区切りたい位置でクリックします。
ここでは2か所で区切ります。
[次へ]ボタンをクリックします。
- 区切り位置を作成する場合は、その位置でマウスのボタンをクリックします。
- 区切り位置を削除する場合は、その矢印をダブルクリックします。
- 区切り位置を移動する場合は、矢印を目的の位置までドラッグします。
[区切り位置指定ウィザード-3/3]が表示されます。
列のデータはフィールドごとに設定します。
表示先を指定します。
[完了]ボタンをクリックします。
※[表示先]を直接入力ではなく、[ダイアログボックス拡大/縮小ボタン]から指定すると、[区切り位置指定ウィザード1/3]になりますね・・・(?_?)
以下のようになります。
関数を使う方法もありますが、Excelの標準の機能を使うのも便利です。
分割後の数字は[数値]とみなされるため、D列とE列の先頭の[0]は消えてしまいます。
参考LEFT関数、MID関数、RIGHT関数を使って、年月日を区切って表示させることもできます。
以下の記事で解説しています。
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日付の月(生年月日の月)のみを抽出するにはMONTH関数/MID関数
1列に生年月日が入力された表があります。 このデータの中から、〇月生まれの人だけ抽出したい場合の方法です。 ここでは、サンプルとして5月生ま ...
先頭の[0]を表示するには[列のデータ形式]で[文字列]を指定
分割後の数字は[数値]とみなされるため、上記のようにD列とE列の先頭の[0]は消えてしまいますが、下のようにセルの先頭に[0]を表示することもできます。
その場合の方法です。
[区切り位置指定ウィザード]の[列のデータ形式]で[文字列]を選択すると先頭の[0]を表示することができます。
列ごとに選択して[列のデータ形式]で[文字列]を指定します。
以下は、2列目を選択して、[列のデータ形式]で[文字列]を選択しています。
3列目も選択して、同じように[列のデータ形式]で[文字列]を選択して[完了]ボタンをクリックします。
結果、下のようになります。
セルの左上に表示されている緑色のマークは、エラーインジゲーターと呼ばれるものです。
エラーインジゲーターを非表示にする
エラーインジゲーターを非表示にする方法です。
エラーインジゲーターが表示されているセルでクリックすると、黄色い注意マーク(エラーインジゲーター)が表示されます。
エラーインジゲーターにマウスを合わせると、[このセルにある数値が、テキスト形式か、またはアポストロフィで始まっています。]というポップヒントが表示されます。
そして、エラーインジゲーターをクリックすると下のようなメニューが表示されます。
メニューの中から[エラーチェックオプション]をクリックします。
エラーインジゲーターが表示されているセルが少なければ、メニューの中から[エラーを無視する]を選択してもいいです。
[Excelのオプション]ダイアログボックスが表示されます。[数式]カテゴリーが表示されていると思います。
[エラーチェック ルール]にある[文字列形式の数値、またはアポストロフィで始まる数値]のチェックボックスをオフにして、[OK]ボタンをクリックします。
参考[Excelのオプション]ダイアログボックスの[エラーチェック]にある[バックグラウンドでエラーチェックを行う]のチェックボックスをオフにしてもいいのですが、他のエラーチェックにも影響しますので、できればこの設定は避けたほうがいいです。
他に影響はないと判断できるのであれば、[バックグラウンドでエラーチェックを行う]のチェックボックスをオフにしてもいいと思います。
結果、下のようにエラーインジゲーターは非表示になります。(消えます)
参考数式を入力した場合もエラーインジゲーターが表示されることがあります。
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SUM関数を使った累計を求める方法を解説します。 絶対参照と相対参照の学習にもなるので、読んでいただければと思います。 累計を求めるには、以 ...
右揃えにするには
もし、D列とE列の文字列を右揃えにしたければ、範囲選択して、[ホーム]タブの[配置]グループにある[文字列を右に揃える]のボタンをクリックします。
下のように範囲選択した文字列は右揃えになります。
8桁の数字を日付に変換もできる
区切り位置ウィザードは、簡単に日付にすることもできます。
変換したい数値の範囲セル[A1]からセル[A8]を選択して、[データ]タブの[区切り位置ウィザード]を起動します。
[区切り位置ウィザード-1/3]で[カンマやタブなどの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータ]を選択して、[次へ]をクリックします。
[区切り位置ウィザード-2/3]は、そのまま[次へ]をクリックします。
[区切り位置ウィザード-1/3]で[日付]を指定して、[表示先]にセル[C1]を指定します。
[完了]ボタンをクリックすると、日付になります。
関連以下は、Microsoftの解説ページです。
区切り位置指定ウィザードを使用して、テキストをさまざまな列に分割する - Excel(Microsoft)
区切り位置指定ウィザードを使用した関連記事です。
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