Office2007から図形を挿入すると、塗りつぶしの色が青色になっていて馴染めない方も多いようです。
これは、テーマによって設定されたものです。
Word2010で解説します。
図形の塗りつぶしの色(既定の色)
1つ図形を挿入して、[書式]タブの[図形の塗りつぶし]を表示してみると、[テーマの色]となっていると思います。
図形を挿入したときの既定の色は、このテーマの最上段の左から5番目の色と決まっています。
[ページレイアウト]タブから[テーマ]をクリックして、他のテーマをポイントするとリアルタイムプレビューによって、確定する前に結果を確認することができます。
参考リアルタイムプレビューとは、一覧の選択肢をポイントして、設定後の結果を確認できる機能のことです。確定前に結果を確認できるため、繰り返し設定しなおす手間を省くことができます。
テーマの変更
テーマを[キュート]に変更してみます。
[図形の塗りつぶし]では、やはり最上段の左から5番目の色です。
テーマの中から色を選択していると、テーマを変更するたびに色も変わります。
参考[標準の色]から選択すると、テーマの影響は受けずに設定した色のままとなります。
新しい配色パターンの作成
図形の塗りつぶしの既定の色を自分で設定することができます。
[ページレイアウト]タブの[配色]から[新しい配色パターンの作成]をクリックします。
[テーマの色の編集]ダイアログボックスが表示されます。
[アクセント1]のボタンをクリックしてカラーパレットから白色を選択して、アクセント1の色を変更します。
[名前]のテキストボックスに任意の名前を付けます。
ここでは既定のまま[ユーザー定義1]としておきます。
[保存]ボタンをクリックして閉じます。
ユーザー定義の配色の編集
図形の塗りつぶしは、白色に変わります。
新たに図形を挿入すると、塗りつぶしの色は白色になっています。
ユーザー定義の配色は、右クリックの[編集]をクリックして、再度、編集することができます。
注意組み込みのテーマは編集することができません。
下は組み込みテーマで右クリックした図です。
参考PowerPointでは、[デザイン]タブの[配色]から設定します。
Wordでは、[ホーム]タブの[スタイル]グループにある[スタイルの変更]から設定することもできます。
既定に設定
また、[既定に設定]をクリックすると、次回、新規文書を作成するときの既定のスタイルとなります。
上記の[ユーザー定義1]を既定にすると、いつでも塗りつぶしの色は白色となります。
既定に設定
現在のスタイルセットとテーマを、新しい文書を作成するときに使用される既定のスタイルセットとテーマに設定します。
このテーマのフォント、色、効果が、現在の文書テンプレートに保存されます。
図形の線の場合
図形の線などは既定に設定できません。
図形の枠線は現在編集中の文書で設定して、右クリックのショートカットメニューから[既定の図形に設定]を選択します。
この設定をしておくと、その文書内では既定として使用することができます。
新規文書の既定にはなりません。
これは、ExcelやPowerPointも同じです。
参考もしも新規作成時の既定にしたい場合は、[既定の図形に設定]したファイルをテンプレートとして保存して、それをXLSTARTフォルダへ保存してください。(Excel2010)
Microsoftの既定のテーマを変更する - Office サポートを参照して設定してください。
Excel2010の場合の保存先は、通常[C:\Program Files\Microsoft Office\Office14]です。
既定の図形に設定(Excel2007)でも解説しています。
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