Windows 8 & Office 2013 Word 2013

閲覧モードで開かないようにする(文書の閲覧に適したモードの使い方)

投稿日:2017年1月7日 更新日:

閲覧モードとは、Word2013の新機能です。

旧バージョンで作成済みのファイルなどをWord2013で開くと、[閲覧モード]で表示されることがあります。

閲覧モードでは編集はできませんが、文書を読みやすい表示にできます。

長文の文章を読む時などに便利な表示です。

[表示]タブの[閲覧モード]

参考Word2010では、[全画面閲覧]という表示モードがあったのですが、これが廃止され、Word2013では[閲覧モード]になっています。

Word2010の[全画面閲覧]

文書の編集(印刷レイアウトに切り替え)

閲覧モードで開かれた文書の編集をするためにには、左上にある[表示]をクリックして、[文書の編集]をクリックします。

文書の編集

印刷レイアウトに切り替え、このドキュメントを変更したり、編集ツールを使えたりするようにします。

[表示]メニューの[文書の編集]

そうすると、[印刷レイアウト]表示になり編集ができるようになります。

ステータスバーの[印刷レイアウト]ボタンをクリックして切り替えることもできます。

ステータスバーで[印刷レイアウト]に切り替え

または、キーボードから[Esc]キーを押します。閲覧モードが解除されます。

キーボード[Esc]キー

参考閉じるときに[印刷レイアウト]表示のまま閉じると、次回開くときは[印刷レイアウト]表示で開きます。

その文書だけでなく、他の文書も[印刷レイアウト]の編集モードで開くようになります。

[印刷レイアウト]表示

閲覧モードの表示

[閲覧モード]にするには、[表示]タブの[文書の表示]グループにある[閲覧モード]をクリックします。

閲覧モード

文書の閲覧に適したモードです。このモードには、入力よりも閲覧を目的としたツールが用意されています。

文書を閉じる時、[閲覧モード]で閉じると、次回開くときも[閲覧モード]で開きます。

ほかの文書もすべて[閲覧モード]で開くようになります。

[表示]タブの[閲覧モード]

閲覧モードで開かないように設定

Word2013では、閲覧モードで開かれることが多かったのですが、Word2016以降はほぼなくなりました。

それは、[Wordのオプション]の設定によるものだと思います。

メールの添付ファイルがWord文書だった場合、開くと閲覧モードで表示されることがあります。

Word2013では、[電子メールの添付ファイルや編集できないファイルを閲覧表示で開く]が既定でオンになっています。

Word2016以降は、既定がオフになっています。

ただ、添付ファイルからウィルス感染ということもありますので、よく考えて判断してください。

キーボードから[Alt]→[F]→[T]の順に押して、[Wordのオプション]ダイアログボックスを表示します。

キーボード[Alt]→[F]→[T]

Word2013の場合です。[Wordのオプション]ダイアログボックスの[基本設定]にあります。

電子メールの添付ファイルや編集できないファイルを閲覧表示で開く

電子メールの添付ファイルなど、編集できない文書を閲覧表示で開きます。

これらの文書を既定のビューで開くには、このオプションをオフにします。

Word2013の[Wordのオプション]ダイアログボックスの[電子メールの添付ファイルや編集できないファイルを閲覧表示で開く]

以下は、Word2016です。Word2016以降は、[Wordのオプション]ダイアログボックスの[全般]タブにあります。

Word2016の[Wordのオプション]ダイアログボックスの[電子メールの添付ファイルや編集できないファイルを閲覧表示で開く]

閲覧モードの操作

閲覧モードで表示すると、文字が大きくなり、行間も広くなって読みやすい表示になりますが、画像は小さくなります。

ですが、閲覧モードでは、ダブルクリックで画像を拡大表示できます。

閲覧モードの画像は、ダブルクリックで拡大

また、クリックで1画面前に戻ったり、次の画面にスクロールできます。

閲覧モードは、クリックで前や次の画面にスクロール

詳細は、以下の記事で解説しています。

閲覧モードの画像はダブルクリックで拡大表示

閲覧モードの[表示]メニュー

閲覧モードの[表示]メニューをクリックすると、以下のようなメニューが表示されます。

[閲覧]モードの[表示]メニュー

ナビゲーションウィンドウ

[ナビゲーションウィンドウ]をクリックすると、ウィンドウの左側に[ナビゲーションウィンドウ]が表示され、検索バーなどが表示されます。

[閲覧]モードのナビゲーションウィンドウ

参考ナビゲーションウィンドウは、見出しを設定していると、[見出し]タブに表示され、内容を入れ替えたりすることができます。

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列幅

列幅は、3つの選択肢があります。閲覧しやすい、読みやすい幅に切り替えてみてください。

  • 狭い
  • 既定
  • 広い

[閲覧]モードの[列幅]の選択肢

ページの色

ページの色を[セピア]や[反転]にすることもできます。

ページの色を変更すると、閲覧モードで開くときに常に設定した色になります。

[閲覧]モードの[ページの色]の選択肢

以下は、[セピア]を選択した状態です。

[閲覧]モードの[ページの色]-[セピア]

[反転]を選択すると、以下のようになります。

[閲覧]モードの[ページの色]-[反転]

レイアウト

[レイアウト]は、[列のレイアウト]と[用紙レイアウト]があります。

[用紙レイアウト]を選択すると、[列幅]と[ページの色]は無効になります。

[閲覧]モードの[レイアウト]の選択肢

参考Word2019では、閲覧モードの[表示]に[音節]、[テキストの間隔]、[音声読み上げ]コマンドが追加されています。Microsoft 365のWordにもあります。

[音声読み上げ]をクリックすると、

Word2019の[閲覧]モードの[表示]メニュー

ウィンドウの右上に[音声読み上げ]ツールバーが表示されます。

WordとOutlookで[音声読み上げ]機能を使用する

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Word2019の閲覧モード[音声読み上げ]ツールバー

Word2021では、[フォーカス]という機能が追加されています。Microsoft 365のWordにもあります。

閲覧モードから[フォーカスモード]に切り替えることができます。[表示]メニューとステータスバーのボタンから切り替えできます。

フォーカスモードでドキュメントに集中(背景の変更もできる)

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Word2021の閲覧モード[表示]-[フォーカス]

閲覧モードの[ツール]メニュー

閲覧モードの[ツール]をクリックすると、[検索]コマンドが表示されます。

[検索]ボタンをクリックすると、ナビゲーションウィンドウが表示されます。

[表示]から[ナビゲーションウィンドウ]をクリックした状態と同じです。

[閲覧]モードの[ツール]メニュー

Word2016Word2019の[ツール]には、以下のように[スマート検索]と[翻訳]メニューが追加されています。

Word2016とWord2019の[ツール]メニュー

以下は、Word2021の[ツール]メニューです。

Word2021の[閲覧表示]の[ツール]メニュー

参考閲覧モードは、文書を読みやすく閲覧に適したモードですが、Word2019には、1行ずつ、または3行ずつなど行をフォーカスして読み進められる[イマーシブリーダー]という機能もあります。

[イマーシブリーダー]は1行ずつフォーカスして読み進められる

Word2019には、[イマーシブリーダー]という機能があります。文章に集中して読み進めるための表示モードです。 長文の文章を1行ずつ集中し ...

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また、Word2019には、[並べて表示]という長文を横へスクロール(スライド)しながら読み進められる機能もあります。

長文を[並べて表示]で横へスクロール(スライド)しながら読む

Word2019では、複数ページにわたる長文を横へスクロール(スライド)しながら読み進めることができる[並べて表示]という機能があります。 ...

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