Windows 8 & Office 2013 Excel 2013

データモデルの2つのテーブルから計算フィールドを作成

投稿日:2017年1月9日 更新日:

Excelでデータモデルに追加したテーブルを使って計算フィールドを作成する方法です。

ここでは、3つのデータをデータモデルに追加してピボットテーブルを作成します。

[POWERPIVOT]タブの[計算フィールド]の[新しい計算フィールド]をクリックすると、[計算フィールド]ダイアログボックスが表示されますので数式を入力します。

[計算フィールド]ダイアログボックス

参考PowerPivotが使用できるOfficeのバージョンなどについては、以下の記事を参照してください。

Power Pivot とは - Excel(Microsoft)

3つのデータの確認

作成した3つの表があります。

下は4月の売上表です。

4月の売上リスト

下は5月の売上表です。

5月の売上リスト

製品名のリストです。

製品名リスト

参考テーブルに変換していなくても、[データモデルに追加]ボタンをクリックする時に自動的にテーブルに変換されます。

テーブル名も自動で付けられますので、テーブルに変換してテーブル名を先に指定しておくと後の操作はやりやすくなります。

データモデルに追加

上記3つの表をそれぞれ、データモデルに追加します。

表内のセルを選択して、[POWERPIVOT]タブの[テーブル]グループにある[データモデルに追加]をクリックします。

自動的に範囲を選択して、[テーブルの作成]ダイアログボックスが表示されます。

[先頭行をテーブルの見出しとして使用する]のチェックボックスをオンにして[OK]ボタンをクリックします。

同じように後2枚のシートのデータもデータモデルに追加します。

[データモデルに追加]をクリックして[テーブルの作成]を表示

データモデルにリンクマークが付いたシートが3枚追加されます。

以下は、それぞれシートの名前を変更しています。ここでは、[売上4月]と[売上5月]と[製品名]という名前です。

リンクマークが付いた3枚のシート

参考シートにリンクマークが表示されないバージョンもあります。以下は、Excel2016です。

データがテーブルではない場合、以下のように自動的にテーブル名が付けられます。

リンクマークが表示されいないデータモデルのシート

ここで名前を変更しておきます。

ショートカットメニューの[名前の変更]

ダイアグラムビューを表示してリレーション

[表示]グループにある[ダイアグラムビュー]をクリックします。

あるいは、データモデルウィンドウの右下にある[ダイアルグラムビュー]ボタンをクリックします。

[表示]グループの[ダイアグラムビュー]

以下のように[製品名]フィールドでリレーションします。

[製品名]テーブルの[製品名]を[売上4月]と[売上5月]テーブルの[製品名]へドラッグします。

[製品名]フィールドでリレーション

テーブル間の結合戦をポイントすると、関連付けされていることを確認できます。

結合戦をポイントして関連付けを確認

テーブルをリレーションシップで関連づけるには、共通のフィールドが必要です。

フィールド名は同じでなくても構いませんが中身の整合性は必要です。

ピボットテーブルの作成

[ホーム]タブの[ピボットテーブル]をクリックして、新しいシートにピボットテーブルを作成します。

ピボットテーブル

PowerPivotデータを集計、表示、および検索するためのピボットテーブルまたはピボットグラフを作成します。

[ホーム]タブの[ピボットテーブル]

[ピボットテーブルの作成]ダイアログボックスが表示されますので、[新しいワークシート]を選択して[OK]ボタンをクリックします。

[ピボットテーブルの作成]ダイアログボックス

3つのテーブルがフィールドリストに表示されます。

[ピボットテーブルの作成]ダイアログボックス

参考ピボットテーブルのフィールドリストに表示されるテーブルの名前は、以下の操作によって変更することができます。

[数式]タブの[名前の管理]をクリックします。[名前の管理]ダイアログボックスが表示されます。

[編集]ボタンをクリックして、変更することができます。

[数式]タブの[名前の管理]

[名前の編集]ダイアログボックスの名前がピボットテーブルのフィールドリストに表示される名前になりますので、わかりやすい名前にしてください。

[名前の編集]ダイアログボックス

Excel2013では、上記操作で変更できたのですが、Excel2016以降はピボットテーブル作成前にデータモデルのシート名で変更しておかないと修正できないようです。

Excel2013では、データモデルで修正していてもフィールドリストには[テーブル1]のように自動で付けられた名前が表示されていましたが、Excel2016ではデータモデルのシート名で修正しておけばフィールドリストにも反映されるようです。

ピボットテーブルの構成

[売上4月]と[売上5月]の[売上額]を値ボックスにドラッグします。

行アイテムには[製品名]テーブルの[製品名]フィールドをドラッグします。

ピボットテーブルのフィールドリストでフィールドを構成

新しい計算フィールド

[POWERPIVOT]タブの[計算]グループにある[計算フィールド]の[新しい計算フィールド]をクリックします。

4月の売上額と5月の売上額の差を求めたいと思います。

[POWERPIVOT]タブの[計算]グループにある[計算フィールド]

[計算フィールド]ダイアログボックスが表示されます。

[式]のテキストボックスに[=]を入力して、数式を入力していきます。

半角角括弧( [ )を入力すると、補助メニューが表示されますので、その候補の中から選択します。

ダブルクリックで入力することができます。

[計算フィールド]ダイアログボックス

参考Excel2016以降は、[メジャー]という名称になっています。

Excel2016の[メジャー]

数式の確認

=[合計 売上額]-[合計 売上額2]と入力が終わったら、[数式の確認]ボタンを押してエラーがないか確認します。

問題がなければ、[OK]ボタンをクリックして閉じます。

[計算フィールド名]も分かりやすい名前に変えたほうがいいです。ここでは、既定のままにしています。

[計算フィールド]ダイアログボックスの[数式の確認]

[計算フィールド1]が追加されて製品ごとの売上の差を求めることができます。

計算フィールドが追加されたピボットテーブル

フィールド名は、数式バーで変更することができます。

フィールド名変更

[計算フィールド]ダイアログボックスは、[計算フィールド]の[計算フィールドの管理]をクリックして再度表示することができます。

また、作成した計算フィールドは、データモデルの計算領域にも記載されます。

ここでの計算フィールド名は、[計算フィールドの管理]での名前になります。

[計算フィールド]ダイアログボックスで変更することができます。

計算フィールドが追加されたデータモデル

参考計算フィールドについては、以下の記事でも解説しています。

PowerPivot2013の計算フィールド

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