Windows 8 & Office 2013 Excel 2013

Excel2013のPower View(パワービュー)で地図上にグラフを表示

投稿日:2017年1月9日 更新日:

Excel2013では、[Power View]という機能が追加されました。

どんなものだろうと何気に触っていたのですが、簡単に地図上にグラフを表示できたりして驚きました。

Power Viewのポップヒントには、以下のように記されています。

パワービューレポートの挿入

より的確なビジネス上の意思決定を行い、魅力的な対話型のレポートを作成します。

まだ使い始めたばかりで、Excelの機能についてはよくわかっていませんが、簡単な手順で地図上にグラフを作成する方法を紹介します。

PowerViewで作成した地図

作成前の準備

Power Viewを使用するための前準備です。

[開発]タブの[アドイン]グループにある[COMアドイン]をクリックします。

[開発]タブが表示されていない場合は、下記の方法で表示します。

Office2010での解説ですが、操作は同じです。

[開発]タブの表示とマクロのセキュリティ設定

Office2010から[開発]タブを表示する方法が変わりました。 Office2010以降は[オプション]ダイアログボックスの[リボンのユ ...

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[Power View]のチェックボックスをオンにします。

[Microsoft Office PowerPivot for Excel 2013]のチェックボックスがオフであれば、これもオンにしておいたほうがいいと思います。

オフでもPower Viewを使用することはできますが、PowerPivotも一緒に使用されるほうがいいと思います。

[開発]タブの[COMアドイン]

参考もし、うまくいかない場合は、以下のMicrosoftのページを参考にしてください。

Power View: データの調査、ビジュアル化、プレゼンテーション - Excel(Microsoft)

パワービューの作成

Excel2013のワークシートに下のような表があります。

行数は3744行です。

ワークシートの表

[挿入]タブの[レポート]グループにある[パワービュー]をクリックします。

[挿入]タブの[レポート]グループにある[パワービュー]

Power Viewシート

プログレスバーが表示されて、しばらくすると下のようなシートが現れます。

シート名は[Power View1]となっています。

PowerViewシート

この時点でPowerPivotのデータモデルにデータは追加されています。

下の画像は、[POWERPIVOT]タブの[管理]をクリックして表示したところです。

POWERPIVOTの管理

Power Viewフィールドの設定

自動で追加されたフィールドを削除して、もっと簡単なテーブルにします。

通常のピボットテーブルと違い、ドラッグで削除はできないようです。

各フィールドの右横の▼ボタンをクリックすると、メニューが表示されますので、[フィールドの削除]をクリックします。

または、フィールドの一覧のチェックボックスをオフにします。

Power Viewフィールドのフィールドメニュー[フィールドの削除]

[都道府県]、[製品コード]、[売上]の3つのフィールドにします。

Power Viewフィールドの3つのフィールド

マップの作成

このテーブルをマップにしたいと思います。

テーブル内を選択した状態で、[デザイン]タブの[視覚エフェクトの切り替え]グループにある[マップ]をクリックします。

マップ

データ領域の視覚エフェクトをマップに切り替えます。

[デザイン]タブの[視覚エフェクトの切り替え]グループにある[マップ]

[マップ]ボタンをクリックすると、[プライバシーに関する注意]というメッセージバーが表示されます。

[コンテンツの有効化]をクリックします。初回だけのようです。

[プライバシーに関する注意]というメッセージバーの[コンテンツの有効化]

すると、下のように地図が表示されます。

大きさは、四隅に合わせてドラッグすることで調整することができます。

このままでは、まだレポートではありませんね。

マップの表示

見やすいように[フィルター領域の最小化]ボタンをクリックして、マップの領域を広げます。

フィルター領域の最小化

[都道府県]フィールドを[場所]アイテムへドラッグします。

[都道府県]フィールドを[場所]アイテムへドラッグ

そうすると、以下のようになります。

驚きました!こんなに簡単にグラフが作成できるんですね。

各都道府県の製品コード別の売上の割合です。

やっぱりグラフはわかりやすいですね。

都道府県別マップ

Power Viewフィールドの[縦軸のマルチブル]から[都道府県]フィールドを削除してみます。

下のように日本地図上に円グラフが表示されます。

縦軸のマルチブルからフィールドを削除したマップ

地図の右上には、拡大縮小ボタンもありますし、ドラッグで地図の位置を移動させることもできます。

Power Viewの[拡大縮小]ボタン

最初に作成したテーブルに戻す場合は、[デザイン]タブの[視覚エフェクトの切り替え]グループにある[テーブル]をクリックします。

パワービューの背景の変更

この地図の背景を変えることもできます。

[レイアウト]タブに切り替えて、[ラベル]グループにある[マップの背景]をクリックします。

以下の5つのメニューが表示されます。

  • 道路マップの背景
  • グレースケールの道路マップの背景
  • 反転したグレースケールの道路マップの背景
  • 航空写真(衛星写真)マップの背景
  • グレースケールの航空写真マップの背景

[レイアウト]タブの[ラベル]グループにある[マップの背景]

【道路マップの背景】

道路マップの背景

【反転したグレースケールの道路マップの背景】

反転したグレースケールの道路マップの背景

【航空写真(衛星写真)マップの背景】

航空写真(衛星写真)マップの背景

【グレースケールの航空写真マップの背景】

グレースケールの航空写真マップの背景

ポイントでデータ表示

円グラフをポイントすると、データを表示できます。

円グラフをポイントしてデータを表示

パワービューの視覚エフェクトの切り替え

マップを作成後も[デザイン]タブの[視覚エフェクトの切り替え]グループにあるコマンドを使って、簡単にグラフやテーブルに変更できます。

[デザイン]タブの[視覚エフェクトの切り替え]グループにあるコマンド

複数のビューの表示

1つのテーブルで複数のビューを作成することができます。

テーブルの余白でクリックして、フィールドを設定するだけで新しいビューを作成ができます。

マップと縦棒グラフなどを並べて表示することもできますし、大きさもドラッグで変更できます。

また、各ビューには右上に[フィルターの表示]と[ポップアウト]ボタンがついているので、簡単にフィルターの設定もできます。

Power Viewで作成したマップとグラフ

YouTubeにもアップしました。

音声はありません。

関連以下は、Power Viewに関するページです。

Power View(パワービュー)フィールドのデータ型変更

Excel2013のPower Viewを作成すると、Power Viewフィールドで、数値ではないのに数値とみなされてしまうフィールドがあ ...

続きを見る

ブログの関連ページです。

Power Viewでできないこと

Power Viewのタイル

以下は、Microsoftのページです。

Power View: データの調査、ビジュアル化、プレゼンテーション - Excel(Microsoft)

Excel2016では、[Power View]ボタンが表示されていません。

設定して表示させる必要があります。

以下の記事を参照してください。

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