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新しいスタイルの登録とコピー(標準テンプレートと他の文書)

投稿日:2017年1月7日 更新日:

設定した書式を他の段落や文字列に使用したい場合は、スタイルに登録しておくと便利です。

書式を設定した文字列を選択して、簡単にスタイルを登録することができます。

登録した書式を、新規文書を起動したときにも利用したい場合は、標準テンプレートに保存します。

また、他の文書からスタイルをコピーして使用することもできます。

[書式から新しいスタイルを作成]ウィンドウ

同一文書内でのみ使用する場合のスタイルの登録方法

同一文書内でのみで使用する場合の方法です。

書式設定した段落や文字列を選択

書式設定した段落や文字列を選択します

段落の文字列が同じ書式であれば、段落内にカーソルを置くだけでもかまいません。

[ホーム]タブの[スタイル]グループにある[その他]をクリックします。

その他

このスタイルギャラリーを使用して、タイトル、引用、その他のテキストの書式設定を行います。

[ホーム]タブの[スタイル]グループにある[その他]

書式から新しいスタイルを作成

[選択範囲を新しいクイックスタイルとして保存]をクリックします。

選択範囲を新しいクイックスタイルとして保存

現在選択している文字列の書式に基づいて新しいスタイルを作成、現在使用中のクイックスタイルセットに追加します。

スタイルギャラリーの[選択範囲を新しいクリックスタイルとして保存]

[書式から新しいスタイルを作成]ダイアログボックスが表示されますので、[名前]のテキストボックスに分かりやすい名前を入力して[OK]ボタンをクリックして閉じます。

[書式から新しいスタイルを作成]ウィンドウ

これで[クイックスタイルギャラリー]に登録することができました。

参考Word2013以降は、[選択範囲を新しいクイックスタイルとして保存]は[スタイルの作成]に変わっています。

Word2013の[スタイルの作成]

スタイルウィンドウで確認

クイックスタイルギャラリーに登録されたスタイルは、スタイルウィンドウ(作業ウィンドウ)にも登録されています。

[スタイル]グループにある[ダイアログボックス起動ツール]ボタンをクリックして、[スタイル]ウィンドウを表示させると確認することができます。

このボタンで[スタイル]ウィンドウの表示と非表示を切り替えられます。

スタイルのプレビューが表示されていない場合は、下方にある[プレビューを表示する]のチェックボックスをオンにします。

[スタイル]作業ウィンドウ

スタイルウィンドウ表示/非表示のショートカットキーは、[Alt]+[Ctrl]+[Shift]+[S]です。

キーボード[Alt]+[Ctrl]+[Shift]+[S]

クイックスタイルギャラリーから削除

スタイルギャラリーから削除する場合は、削除したいスタイルで右クリックして、ショートカットメニューの[クイック スタイル ギャラリーから削除]をクリックします。

クイックスタイルギャラリーから削除しても、[スタイル]ウィンドウには表示されます。

ショートカットメニューの[クイックスタイルギャラリーから削除]

参考再度、クイックスタイルギャラリーに登録したい場合は、[スタイル]ウィンドウを表示して、右クリックしてショートカットメニューから[クイックスタイルギャラリーに追加]をクリックします。

右クリックではなく、▼ボタンをクリックしてもメニューは表示されます。

[スタイル]ウィンドウのスタイルで右クリック-ショートカットメニューの[クイックスタイルギャラリーに追加]をクリックします。

スタイルウィンドウからスタイルを削除

スタイルウィンドウに表示されたスタイルを削除する場合は、スタイルウィンドウで目的のスタイルの▼ボタンをクリックして、[○○の削除]をクリックします。

スタイルウィンドウから削除したスタイルは、クイックスタイルギャラリーからも削除されます。

[クイックスタイルギャラリーから削除]を選択すると、クイックスタイルギャラリーからのみ削除されます。

大タイトルの削除

[スタイルを文書から削除しますか?]のメッセージウィンドウが表示されますので、[はい]をクリックします。

[スタイルを文書から削除しますか?]のメッセージウィンドウ

[スタイル]ウィンドウからも、[クイックギャラリー]からも削除されます。

登録したスタイルを[スタイル]ウィンドウと[クイックギャラリー]から削除

参考上記は、[標準]スタイルを基準に作成したスタイルの場合です。通常は、上記のとおりになると思いますが、[標準]スタイル以外のスタイルを基準に作成したスタイルの場合は、[〇〇に戻す]をクリックします。

基準としたスタイルが適用されます。

[標準]以外で作成したスタイルを削除

リンクスタイルとは

[書式から新しいスタイルを作成]ダイアログボックスからスタイルを登録する方法は、新しいスタイルの登録方法としては、簡単なのですが、この方法で登録すると[リンクスタイル]となります。

ギャラリーの登録されたスタイルで右クリックして、ショートカットメニューから[変更]をクリックして内容を確認してみます。

スタイルギャラリーのスタイルのショートカットメニュー[変更]

[スタイルの変更]ダイアログボックスが表示されます。[種類]を見ると、[リンク(段落と文字)]になっています。

[スタイルの変更]ダイアログボックスの[種類]

このリンクスタイルですが、選択対象によって、文字スタイル、または段落スタイルとして機能します。

文字列を選択している場合は、その文字列にスタイルが反映されますし、文字列を選択していなくて段落内にカーソルがある場合は、段落スタイルとして機能します。

これを便利と思うか、やっかいと思うかはケースによると思います。

ただ、[書式から新しいスタイルを作成]ダイアログボックスからスタイルを登録すると[リンクスタイル]になるということは知っておいてください。

[リンクスタイル]か[段落スタイル]、[文字スタイル]の違いは、スタイルウィンドウのアイコンでも確認できます。

スタイルウィンドウのアイコン

[スタイルの適用]ウィンドウから登録

以下の方法で登録すると、[段落スタイル]になります。

書式を設定した段落にカーソルを置いて、[スタイルの適用]をクリックします。

スタイルの適用

[スタイルの適用]ウィンドウを開きます。このウィンドウでは、使用するスタイルの名前を入力したり、一覧からスタイルを選択することができます。

スタイルギャリーの[スタイルの適用]

この[スタイルの適用]ウィンドウを表示するには、ショートカットキー[Ctrl]+[Shift]+[S]を使うこともできます。

キーボード[Ctrl]+[Shift]+[S]

[スタイルの適用]ダイアログボックスが表示されます。

[スタイルの適用]ダイアログボックス

スタイル名を入力すると、[再適用]ボタンが[作成]ボタンに変わりますので、[作成]ボタンをクリックします。

[スタイルの適用]ダイアログボックスでスタイル名を入力

この場合は、[段落]スタイルになります。

[スタイルの変更]ダイアログボックスを表示して確認してみると、[種類]は[段落]になっています。

[スタイルの変更]ダイアログボックスの[種類]-[段落]

リンクされたスタイルを使用不可にするには

また、リンクスタイルを使用したくない場合は、[スタイル]ウィンドウを表示して、[リンクされたスタイルを使用不可にする]のチェックボックスをオンにします。

そうすると、リンクスタイルは、段落スタイルとしてのみ機能するようになります。

既定はオフになっています。

スタイルウィンドウの[リンクされたスタイルを使用不可にする]

標準テンプレートにスタイルを登録

スタイルウィンドウに登録されていても、スタイルはこの文書内だけでしか使用することはできません。

登録した書式を、新規文書を起動したときにも利用したい場合は、標準テンプレートに保存します。

すでに書式を設定した段落内にカーソルを置いてから操作すると、設定した書式が反映されます。

書式から新しいスタイルを作成

[スタイル]ウィンドウの下部にある[新しいスタイル]ボタンをクリックします。

[スタイル]ウィンドウの[新しいスタイル]

[書式から新しいスタイルを作成]ダイアログボックスが表示されます。

[名前]を入力します。使用済みの名前は使用できませんので、ここでは[タイトル]とします。

[種類]は一覧から選択します。

[書式]ボタンをクリックして[網かけ]などの設定も行うことができます。

新規文書で使用できるようにするには、必ず[このテンプレートを使用した新規文書]を選択して、[OK]ボタンをクリックします。

[書式から新しいスタイルを作成]ダイアログボックス

登録したスタイルは、新規文書のクイックギャラリーや、スタイルウィンドウにも表示されます。

新規文書のクイックギャラリーとスタイルウィンドウ

参考[このテンプレートを使用した新規文書]とは、現在作業中の文書テンプレートになります。[Normal.dotm]テンプレート以外のテンプレートを使用中の場合は、そのテンプレートの新規文書ということになります。

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標準テンプレートに登録したスタイルの削除

標準テンプレートに登録したスタイルを削除する場合は、[構成内容変更]ダイアログボックスで行います。

[スタイルの管理]ダイアログボックスの表示

まず、スタイルウィンドウの下部にある[スタイルの管理]ボタンをクリックします。

スタイルウィンドウの[スタイルの管理]

[構成内容変更]ダイアログボックスの表示

[スタイルの管理]から[インポート/エクスポート]ボタンをクリックします。

[スタイルの管理]ダイアログボックスの[インポート/エクスポート]

[構成内容変更]ダイアログボックスが表示されます。

[コピー元(N):Normal.dotm]から目的のスタイルを選択して、[削除]ボタンをクリックします。

注意組み込みスタイルは削除できません。

[構成内容変更]ダイアログボックス

[Normal.dotm]以外のテンプレートを使用している場合は、左側の[スタイル文書またはテンプレート]の▼ボタンをクリックして、テンプレートを選択して削除します。

[構成内容変更]ダイアログボックスで[スタイル文書またはテンプレート]で[Normal.dotm]以外のテンプレートを選択

スタイルを他の文書からコピー

スタイルは他の文書からコピーして使うこともできます。

ここでは、[ワードメモ]という既存の文書を開いて、[夏祭り開催のお知らせ]文書の[大タイトル]スタイルをコピーします。

[構成内容変更]ダイアログボックスの表示

スタイルウィンドウの[スタイルの管理]ボタンをクリックして、[スタイルの管理]から[インポート/エクスポート]ボタンをクリックします。

右側のコピー元の[ファイルを閉じる]ボタンをクリックします。

[構成内容変更]ダイアロぐボックスの[ファイルを閉じる]

コピー元のファイルを指定

そうすると、[ファイルを開く]ボタンに変わります。

[ファイルを開く]ボタンをクリックすると、

[構成内容変更]ダイアログボックスの[ファイルを開く]

スタイルをコピー

[ファイルを開く]ダイアログボックスが表示されます。ファイルの種類を[すべてのファイル]に変更し、目的の文書を選択して[開く]ボタンをクリックします。

注意ファイルの種類は、開くと[すべてのWordテンプレート]になっていると思いますので、[すべてのファイル]に変更して目的の文書を探してください。

[ファイルを開く]ダイアログボックス

コピー元ファイルの目的のスタイルを選択して、[コピー]ボタンをクリックします。

[構成内容変更]ダイアログボックスの[コピー]ボタン

左側のコピー先にスタイルが登録されます。

[構成内容変更]ダイアログボックスでスタイルの登録

[ワードメモ]文書の[クイックギャラリー]と[スタイル]ウィンドウに[大タイトル]スタイルが登録されます。

[ワードメモ]文書の[クイックギャラリー]と[スタイル]ウィンドウに[大タイトル]スタイルが登録

[名前の変更]や[削除]も、この[構成内容変更]ウィンドウで行うことができます。

また、スタイルは[Ctrl]キーや[Shift]キーを使って複数選択して、まとめてコピーしたり、削除することができます。

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Word2010の[ホーム]タブの[スタイル]グループにある[スタイルの変更]-[スタイルセット]にあったものが、Word2013の[デザイン]タブの[スタイルセットギャラリー]に表示されていると思ってください。

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