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Wordに埋め込んだExcelの編集ができない

投稿日:2017年1月9日 更新日:

Excel2010でPowerPivotアドインを追加した場合、Word文書に埋め込んだExcelは起動することができません。

[PowerPivot for Excel]アドインを無効にしなければ、埋め込んだExcelの編集はできません。

[COMアドイン]ダイアログボックスの[PowerPivot for Excel]のチェックボックスをオフ

参考Excel2013の場合は、問題ありません。

PowerPivotを使用できるOfficeのバージョンなどについては、以下の記事を参照してください。

Power Pivot とは - Excel(Microsoft)

現象の再現

Word2010を起動して、[挿入]タブの[テキスト]グループにある[オブジェクト]をクリックします。

オブジェクトの挿入

埋め込みオブジェクトを挿入します。

[挿入]タブにある[オブジェクト]

[オブジェクトの挿入]ダイアログボックスから[Microsoft Excel ワークシート]を選択して、[OK]ボタンをクリックします。

[オブジェクトの挿入]ダイアログボックス

Word文書にExcelワークシートを挿入できました。

保存する前までは、Excelとして編集することができます。

Wordの文中にExcelのワークシートを埋め込んで編集する

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Wordを保存して閉じます。

Excelのワークシートを埋め込んだWordの文書

再度、保存した文書を起動して、埋め込んだExcelの部分をダブルクリックして編集しようとすると、

ダブルクリックで埋め込んだExcelを起動

メッセージウィンドウが表示されて編集することができません。

メッセージウィンドウには以下のように記されています。

このオブジェクトはExcelで作成されましたが、このプログラムがお使いのコンピューターにインストールされていないか、応答していません。

このオブジェクトを編集するには、Excelをインストールするか、Excelでダイアログボックスが開いていないことを確認します。

Excelを埋め込んだ既存の文書もすべて同じようになります。

メッセージウィンドウ

これは、Excel2010の[PowerPivot]アドインが原因です。

このアドインを無効にすると、Wordに埋め込んだExcelを編集できるようになります。

Excelで[PowerPivot]タブの有無を確認

まず、Excelを起動して[PowerPivot]タブが表示されていないかを確認します。

[PowerPivot]タブがあれば、おそらくPowerPivotが原因です。

Excelの[PowerPivot]タブ

PowerPivotアドインを無効にする方法

[PowerPivot]アドインを無効にする方法です。

[開発]タブを表示している場合と、表示していない場合に分けて解説します。

参考[開発]タブを表示する方法は、以下の記事で解説しています。

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[開発]タブを表示している場合

[開発]タブの[アドイン]グループにある[COMアドイン]をクリックします。

[開発]タブの[COMアドイン]

[COMアドイン]ダイアログボックスが表示されますので、[PowerPivot for Excel]のチェックボックスをオフにして[OK]ボタンをクリックします。

[COMアドイン]ダイアログボックスの[PowerPivot for Excel]のチェックボックスをオフ

リボンから[PowerPivot]タブは消えます。

これでWordに埋め込んだExcelを編集できるようになります。

[PowerPivot]タブが消えたリボン

参考PowerPivotアドインを使用したい場合は、再度[COMアドイン]を表示して[PowerPivot for Excel]のチェックボックスをオンにします。

[開発」タブを表示していない場合

[ファイル]タブをクリックしてBackstageビューを表示します。

そして、[オプション]をクリックして[Excelのオプション]ダイアログボックスを表示します。

または、アクセスキーを使って、キーボードから[Alt]→[F]→[T]の順に押して表示します。

キーボード[Alt]→[F]→[T]

[Excelのオプション]ダイアログボックスの[アドイン]とクリックします。

下方にある[管理]で[COMアドイン]を選択して[設定]をクリックします。

[Excelのオプション]ダイアログボックスの[アドイン]

[COMアドイン]ダイアログボックスが表示されますので、[PowerPivot for Excel]のチェックボックスをオフにして[OK]ボタンをクリックします。

[COMアドイン]ダイアログボックスの[PowerPivot for Excel]のチェックボックスをオフ

注意同じExcel2010なのですが、Wordに埋め込んだExcelをダブルクリックした時に、下のようなメッセージウィンドウが表示されることもあります。

Microsoft Wordは、このオブジェクトを開くのに必要なアプリケーションを起動できません。

エラーが発生しました。この機能は正しく動作しません。修復しますか?

このとき[はい]をクリックすると、インストールが開始されますので注意してください。

この修復を実施しても解決できません。

[PowerPivot]アドインを無効にすることで解決できます。

メッセージウィンドウ

PowerPivotをインストールしても、Excel2010に埋め込んだWordは問題ありません。

PowerPointに埋め込んだExcelも問題ないようですが、一度、同じメッセージウィンドウが表示されたことがあります。

この場合も、COMアドインからPowerPivotをオフにして解決しました。

Excel2013では、このトラブルはありません。

一度、PowerPivotでデータを取り込んで作成したピボットテーブルは、PowerPivotアドインを無効にしても操作することはできます。

ただ、PowerPivotタブがないので、データソースの更新や追加ができません。

データの更新などの時は、PowerPivotアドインを有効にして更新するといいです。

WordにExcelを埋め込んだ文書を作成した場合は、注意が必要です。

ただ、PowerPivotアドインのオン・オフで解決できるので、この解決方法を知っておくと、さほど問題にはならないと思います。

参考MicrosoftもMicrosoft製品の問題として認識しているようです。(現在は、以下の記事は消えています)

PowerPivot: PowerPivot を有効にすると、Word の組み込みの Excel ブックを編集できません(Microsoft)

関連以下は、PowerPivotに関する記事です。

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