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ボタンをクリックしてフォームを開く(マクロビルダーで設定)

投稿日:2017年1月17日 更新日:

Accessで作成済みのフォームを、ボタンをクリックして開くようにする方法です。

ここでは、[ビルダーの選択]ダイアログボックスで[マクロビルダー]を選択して設定する方法を紹介します。

また、[埋め込みマクロ]と[独立マクロ]の違いについても解説します。

埋め込みマクロ

参考ここでのフォームの表示は、[ウィンドウを重ねて表示する]です。[ウィンドウを重ねて表示する]と[タブ付きドキュメント]の違いについては、以下の記事で解説しています。

[タブ付きドキュメント]と[ウィンドウを重ねて表示する]の違い

Access2007以降、オブジェクトを表示すると、タブ付きウィンドウで表示されるようになっています。 昔からAccessを使用している方に ...

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コマンドボタンの作成

フォームを開くボタンを設置したいフォームをデザインビューで開きます。

ここでは[F_menu]をデザインビューで開きます。

そして、ボタンをクリックすると、[F_新規入力]フォームを開くようにします。

フォームをデザインビューで開く

[デザイン]タブの[コントロール]グループにある[ボタン]をクリックして、任意の場所でドラッグします。

[コントロールボタンウィザード]が表示されたら、[キャンセル]ボタンをクリックします。

参考コマンドボタンウィザードを使って作成することもできますが、ここでは、ウィザードを使用しない方法で解説します。

コマンドボタンウィザードをキャンセル

ボタンを選択したまま[プロパティシート]をクリックして、[コマンドボタン]のプロパティを表示します。

参考プロパティシートは、[F4]キーで表示/非表示の切り替えができます。

コマンドボタンの名前は自動で付けられています。後で変更します。

プロパティの[イベント]タブをクリックして、[クリック時]の[ビルダー選択]ボタン[...]をクリックします。

プロパティシートの表示

マクロビルダーで[埋め込みマクロ]を作成

[ビルダーの選択]ダイアログボックスが表示されますので、[マクロビルダー]を選択して[OK]ボタンをクリックします。

[ビルダーの選択]ダイアログボックスで[マクロビルダー]を選択

下のように[マクロツール]の[デザイン]が表示されます。

[新しいアクションの追加]の▼ボタンをクリックして、プルダウンメニューを表示させます。

マクロツール

メニューの中から[フォームを開く]をクリックします。

[フォームを開く]を選択

下のようになります。[フォーム名]のプルダウンボタンをクリックして、

フォーム名の▼ボタン

目的のフォームを選択します。

ここでは、[F_新規入力]を選択します。

フォーム名を選択

これでマクロは完成です。

[マクロツール]の[閉じる]ボタンをクリックします。

メッセージボックスが表示されたら、[はい]をクリックします。

マクロを閉じる

下のようにクリック時イベントには[埋め込みマクロ]と表示されます。

プロパティの確認

埋め込みマクロの編集

[埋め込みマクロ]を編集したい場合は、ボタンのプロパティから[イベント]タブをクリックして、[クリック時]の[...]をクリックします。

[マクロツール]の[デザイン]タブが表示され、編集ができます。

埋め込みマクロの編集

コマンドボタンの[名前]と[標題]を変更

自動的に付けられたボタンの名前と標題を変更します。

[書式]タブの[標題]にボタンに表示させる名前を付けます。

ここでは、[新規入力フォームを開く]とします。

コマンドボタンに表示される名前が変わります。

プロパティで[標題]の変更

コマンドボタンに名前を付けます。

プロパティの[その他]タブをクリックして、[名前]に入力します。

これで完成です。

プロパティでボタン名の変更

[埋め込みマクロ]と[独立マクロ]の違いについて

埋め込みマクロは、Access2007からの機能です。

埋め込みマクロと独立マクロ(Access2007)

埋め込みマクロは、フォームやレポートに格納され、フォームやレポートの一部分となるわけです。

フォームやレポートをコピーしたりするときに、そのフォームやレポートに埋め込みマクロも含まれます。

オブジェクトが煩雑にならず、データベースの管理はしやすくなると思います。

ただ、[埋め込みマクロ]は、コードに変換することはできません。[独立マクロ]であればコードに変換できるのですが。

マクロのコード変換は独立マクロで(埋め込みマクロではできない)

Access2007以降(拡張子accdb)では、[コマンドボタンウィザード]や[マクロビルダー]を使ってボタンを作成すると、[埋め込みマク ...

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以下の記事では、独立マクロと埋め込みマクロの使い分けについて記しています。表にもまとめていますので参考にしてください。

独立マクロと埋め込みマクロの違いを知って使い分け

Accessのマクロには、独立マクロと埋め込みマクロというのがあります。 独立マクロは、マクロを個別に作成して、後でオブジェクトのプロパティ ...

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コマンドボタンウィザードで作成した場合

コマンドボタンウィザードを使用した場合も[埋め込みマクロ]になります。

コマンドボタンウィザードを使って作成する方法は、以下の記事で解説しています。

コマンドボタンウィザードを使用したボタンの作成

Accessで起動時にメニューフォームを表示した後、ボタンをクリックして目的のフォームを開くようにしたいという要望はよくあります。 コマンド ...

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作成したクエリをコマンドボタンに登録して実行する

Accessでクエリを作成した後、コマンドボタンをクリックしてクエリを実行するための方法です。 コマンドボタンウィザードを使用する方法と、マ ...

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フォームに表示されている関連付けられたフィールドを別フォームで開く

単票フォームを開いているときに、その中のフィールドについて詳細を知りたいということがあります。 例えば、売上の単票フォームがあって、その売上 ...

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ただし、コマンドウィザードで作成した[埋め込みマクロ]は、少し注意が必要です。

コマンドボタンウィザードによるボタン作成後の[埋め込みマクロ]について

Accessでは、ウィザードを使用して簡単にボタンを作成することができます。 これについては、ウィザードを使ったコマンドボタンの作成で解説し ...

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ナビゲーションウィンドウのマクロ

[埋め込みマクロ]は、ナビゲーションウィンドウのマクロとしては表示されません。

ナビゲーションウィンドウのマクロに表示されているのは[独立マクロ]と呼ばれるものです。

ナビゲーションウィンドウの独立マクロ

独立マクロを作成しておくと、イベントから選択するだけで設定できます。

クリック時イベントで独立マクロを選択

複数のオブジェクトのイベントで利用したい場合は、独立マクロがおすすめです。

以下の記事では、[独立マクロ]と[埋め込みマクロ]で同じ設定ボタンを作成する方法を解説しています。

レコード削除時の確認メッセージを非表示にする

Accessでレコードを削除しようとすると、毎回、確認メッセージが表示されます。 ○件のレコードを削除します。 [はい]をクリックすると、削 ...

続きを見る

[独立マクロ]を作成しても、コマンドボタンウィザードで指定すると、プロパティのイベントには[埋め込みマクロ]と表示されます。

独立マクロを作成してフォームを開くボタンを設置

Accessで作成済みのフォームを、ボタンをクリックして開くようにする方法です。 ここでは、独立マクロを作成してボタンに登録する方法を解説し ...

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